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ALMC Championships 2009


準決勝 : 青木力 vs 佐宗一歩

Written by Yukio Kozakai

佐宗一歩「決勝でお待ちしています」

この決勝ラウンドが始まる少し前、参加者へのプレゼント抽選会において、佐宗が MC をつとめた際に発した一言である。有言実行という言葉があるが、その通りに準々決勝の奥富戦(ドラゴンストンピィ)を危なげなく退け、準決勝に駒を進めてきた。デッキは安定感抜群の“チームアメリカ”。ここでも力を見せつけるか。

そこに立ちはだかるのが、のどかに「某人気アニメの主題歌の入り」を掛け合っている二人のうちの一人である青木。そこに筆者が割って入った。

小堺 「『あ~いま~い 3 ターン』くらいで決着つきそうですか?」

青木 「僕のデッキならあり得ますね」

そう自信たっぷりに語る青木のデッキは“サバイバルエルフ”。《適者生存》から自由自在にキークリーチャーへとアクセスし、圧倒的な物量攻撃で素早い勝利を目指す、エクステンデッドのコンボ系エルフとは違ったアプローチで相手の 20 ライフを攻める。

和やかに語らっていたのもここまで。二人ともマジメに構えへと入る。

はじまるざますよ?

Game 1

先攻の佐宗がマリガン。一方の青木は《ラノワールのエルフ》《ティタニアの僧侶》《エルフのチャンピオン》と順調に展開し、《エルフのチャンピオン》《殺し》で失うも、《思考囲い》を打ち込んだ佐宗が頭を抱えるほど強力なハンドが青木の手にはあった。

《適者生存》を抜き取った佐宗だが、後続を 1 枚《Force of Will》するのがやっと。佐宗がたまらず《墓忍び》をフルタップで出すのを確認してから、青木は序盤から置いていたフェッチランドを起動。押せ押せの展開ながら、しっかり《もみ消し》をケアして展開力を落とさず、《森の伝書使》から 2 枚の《レンの地の克服者》と畳みかけると、佐宗は投了を宣言した。

青木 1-0 佐宗

Game 2

Thoughtseize
《思案》をプレイした佐宗の未来はバラ色だった。

見えた未来は、《タルモゴイフ》《仕組まれた疫病》《Hymn to Tourach》……。序盤 2 ターン動きのない青木を尻目に、さっそく《タルモゴイフ》を展開し、続くターンに《思考囲い》

これで青木が 2 枚の《窒息》を頼りに重めのハンドをキープしたことを確認すると、このうちの 1 枚をたたき落とし、《不毛の大地》を構える。青木は《目くらまし》をケアしつつ《ティタニアの僧侶》をプレイし、《窒息》を温存。

このスローな動きに、佐宗が鋭く反応する。クロックを追加すればたたみ込めるとばかりに、まずは《不毛の大地》起動で《Taiga》を破壊し、フルタップで《墓忍び》を調達。《タルモゴイフ》は若干縮んだが、青木が次のターンに呼び出した《ウッド・エルフ》《目くらまし》すると、追加マナを《ティタニアの僧侶》で支払ったところで 2 枚目の《目くらまし》

これでブロッカーもいなくなった青木に対して、ふたたびふくれあがった《タルモゴイフ》が襲いかかる。青木のライフは 10。《タルモゴイフ》のサイズは 5/6。そして《墓忍び》……。佐宗、見事なボードコントロールである。

青木 1-1 佐宗

Game 3

佐宗は考えていた。

1 ターン目にプレイするなら、絶対に基本土地である《森》。フェッチを経由しても、断固として《森》だ。ドローで《思案》を引き当てていた佐宗だったが、ここで力強く《不毛の大地》で青木の《Taiga》を叩き割った。

苦悶の表情の青木。佐宗の読みはズバリで、1 ターン目に《Fyndhorn Elves》を展開しているとはいえ、土地が無いのは致命的となった。《Fyndhorn Elves》 2 枚目を出すも、そのスピードは上がらない。

佐宗の《仕組まれた爆薬》がほとばしり、《墓忍び》を早々とプレイ。そしてトドメの《破滅的な行為》《タルモゴイフ》青木力

青木 「負けるのは、やっぱりこの展開か……」

1 本目は圧倒的に青木有利。2、3 本目の対策カードをいかにかいくぐるかが勝負の分かれ目にだったが、佐宗はキッチリと必要なカードにたどり着き、青木は十分な展開に恵まれなかった。

青木 「いや、疲れましたね……」

それもそのはず、スイス 7 回戦を戦い抜いた上に、これが決勝ラウンド 2 回戦目。計 9 ラウンドはグランプリ並なみの長丁場だ。レガシーフォーマットのトーナメントで 7 回戦開催というのも記録的だが、それ以上に各テーブル熱戦に次ぐ熱戦なのだ。これは、決勝も期待せざるを得ない。佐宗の相手は、スイスラウンドで「ライアンチャンス」の野望を砕いた浅原 晃(神奈川)。舞台は整った。

最後に、青木に「アピールしたいことがあれば何でもどうぞ」と尺を差し上げたところ、以下のコメントが。

青木 「立川の、ファミコン君 2 号店で遊んでますので、よろしく!」

近隣にお住まいの諸氏は、レガシーのデッキを持って遊びに行ってみよう。

青木 1-2 佐宗

佐宗 一歩 が決勝進出!!

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