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ALMC Championships 2009


トップ 8 デッキ解説

Written by Kazuho Saso

優勝: 浅原晃 - アグロローム

浅原晃
Aggro GAPPO - Asahara Akira / ALMC Championships 2009
 4  タルモゴイフ/Tarmogoyf
 4  闇の腹心/Dark Confidant
 4  田舎の破壊者/Countryside Crusher
 1  永遠の証人/Eternal Witness

13 Creatures 4 モックス・ダイアモンド/Mox Diamond 2 師範の占い独楽/Sensei's Divining Top 2 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives 2 突撃の地鳴り/Seismic Assault 4 壌土からの生命/Life from the Loam 4 強迫/Duress 2 カラスの罪/Raven's Crime 2 壊滅的な夢/Devastating Dreams
22 Spells 2 山/Mountain 2 森/Forest 2 Taiga 1 Bayou 1 Badlands 4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills 2 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire 3 平穏な茂み/Tranquil Thicket 3 忘れられた洞窟/Forgotten Cave 4 不毛の大地/Wasteland 1 ヴォルラスの要塞/Volrath's Stronghold
25 Land 60 Total Cards
 4  虚空の杯/Chalice of the Void
 1  仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
 2  仕組まれた疫病/Engineered Plague
 1  Nether Void
 3  クローサの掌握/Krosan Grip
 2  ジャンドの魔除け/Jund Charm
 1  壊滅的な夢/Devastating Dreams
 1  The Tabernacle at Pendrell Vale

15 Sideboard Cards

だれもが知ってるプロプレイヤー。不戦勝無しから見事予選を勝ち上がってきたその実力は誰もが認めるところ。

使用したデッキはアグロロームと呼ばれる《壌土からの生命》を主軸に据えたアグロ・コントロールデッキ。

《壌土からの生命》はカード・カウントの面では素晴らしいアドバンテージをもたらすものの、得られるカードが全て土地であるため、それをどう盤面に脅威として伝えるかが課題であったが、レガシー環境にはその解答となるカードが多数存在している。

《忘れられた洞窟》等のサイクリング土地は単なる土地を純粋なドローへと変換してくれるし、《不毛の大地》《壌土からの生命》を発掘付きの《石の雨》へと変貌させてくれる。

さらに発掘によってライブラリートップを削る事で常に新鮮なライブラリートップが保たれるため、《師範の占い独楽》も最大限の力を発揮できる。

そのようにして得られた大量のカード・アドバンテージとボード・アドバンテージに支えられた《タルモゴイフ》《田舎の破壊者》によるビートダウンがこのデッキの最終的な勝ち手段だ。

しかし一見万能に見えるアグロロームも死角が無いわけではない。

圧倒的なボード・コントロール能力を持つ反面、対戦相手の手札やスペルに干渉する方法がほぼ皆無であるため、ANT を初めとする瞬殺コンボデッキには非常に厳しい戦いを強いられる事になる。

サイドボードを含めてもせいぜい《Nether Void》《虚空の杯》ぐらいしか対抗手段も無く(と、言うよりそれぐらいしか対抗手段が存在しない)マッチアップされればほぼ敗北が約束されているとも言える。某世紀末対戦スポーツアクションゲームで例えれば、トキVSサウザーのような物だと言えるだろう。

このように有利不利が非常にハッキリとしたデッキなので、的確にメタを読むセンスと有利なマッチを落とさない確実なプレイングが要求される。そういう意味で今回彼を優勝に導いたのは紛れも無く彼の実力そのものだと言えるだろう。

準優勝: 佐宗一歩 - チームアメリカ

佐宗一歩
Supreme Black - Saso Kazuho / ALMC Championships 2009
 4  タルモゴイフ/Tarmogoyf
 4  墓忍び/Tombstalker

8 Creatures 4 目くらまし/Daze 4 Force of Will 4 もみ消し/Stifle 4 殺し/Snuff Out 4 渦まく知識/Brainstorm 4 思案/Ponder 4 思考囲い/Thoughtseize 4 Hymn to Tourach
32 Spells 4 Underground Sea 2 Tropical Island 2 Bayou 4 汚染された三角州/Polluted Delta 2 溢れかえる岸辺/Flooded Strand 2 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire 4 不毛の大地/Wasteland
20 Land 60 Total Cards
 3  仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
 2  破滅的な行為/Pernicious Deed
 4  根絶/Extirpate
 3  クローサの掌握/Krosan Grip
 3  水流破/Hydroblast

15 Sideboard Cards

AMC の主催者であり、この記事の筆者でもある。開会式での「決勝戦で待っている」を有言実行するも、それは明らかな死亡フラグであったと見事証明した。くやしい……でも……かんj(ry

チームアメリカは最近になって登場した新顔デッキで、様々な妨害手段で相手の出足を遅らせ、その隙に致命的なファッティを通して殴りきるデッキだ。

おもな妨害方法は多用されるフェッチランドに対する《もみ消し》と氾濫する特殊地形に対する《不毛の大地》による土地破壊戦略であり、隙を突いて出てきたカードには《Force of Will》《目くらまし》《殺し》と言ったマナを使わないカードで対処する。

ファッティは《タルモゴイフ》《墓忍び》が採用されているのだが、一世を風靡した《タルモゴイフ》は良いとしても、《墓忍び》には余り強い印象を持っていないプレイヤーも多いだろう。

特にスタンダードを中心にプレイしているプレイヤーにはなじみの薄いカードだと思われるが、これは間違いなく現レガシー環境における最強のクリーチャーだ。

フェッチランドや軽量ドローカードの使用率が高いレガシーでは墓地がたまる速度も非常に速く、3~4 ターン目には《墓忍び》を場に出す事ができる。

一度出てきた《墓忍び》は黒いために《殺し》《恐怖》の対象にならず、実質 2 マナのくせに額面上のマナコストが高いために《破滅的な行為》《仕組まれた爆薬》《燻し》で除去する事もできず、飛んでいるためにクリーチャーでブロックする事もままならない。万能なる《剣を鍬に》を除くほぼ全ての除去手段に対して余りにも圧倒的な防衛能力を誇り、登場してからキッチリ 4 ターンで(フェッチランドや《思考囲い》でライフを失いやすいレガシー環境では時に 3 ターンで!)相手のライフを削りきってくれる最高のフィニッシャーだと言えるだろう。

土地破壊・軽量大型フィニッシャー・少量の妨害手段と言う組み合わせはポンザのそれと酷似しており、色は違えどレガシー版のポンザと言えるだろう。

ゆえにその弱点もポンザと同様で、ドローがかみ合わない場合はあまりにもあっさり負けてしまう。特にクリーチャーを序盤で確実に引けていない場合は相当厳しい戦いになる。

ちなみに某主催者が絶賛していた《はね返り》は実はあんまり強くなかったりする。

第 3 位: 青木力 - 緑単エルフサバイバル

青木力
Please don't come to Tokyo - Aoki Chikara / ALMC Championships 2009
 4  ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
 4  ティタニアの僧侶/Priest of Titania
 4  傲慢な完全者/Imperious Perfect
 4  エルフのチャンピオン/Elvish Champion
 4  森の伝書使/Sylvan Messenger
 3  Fyndhorn Elves
 3  ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote
 3  レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher
 2  クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger
 2  ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman
 1  ウッド・エルフ/Wood Elves
 1  ソーンウィールドの射手/Thornweald Archer
 1  レンの地の群れ使い/Wren's Run Packmaster
 1  ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob
 1  鏡の精体/Mirror Entity
 1  憤怒/Anger

39 Creatures 4 適者生存/Survival of the Fittest
4 Spells 6 森/Forest 3 Savannah 3 Taiga 3 樹木茂る山麓/Wooded Foothills 3 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
18 Land 61 Total Cards
 3  トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
 3  窒息/Choke
 4  オアリムの詠唱/Orim's Chant
 3  クローサの掌握/Krosan Grip
 1  ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg
 1  月の大魔術師/Magus of the Moon

15 Sideboard Cards

AMC 常連の一人。いつも変わったデッキを使いたがり、それでいてコンスタントに結果を出せるのは、デッキ構築が苦痛でしょうがない筆者から見てうらやましい限り。

少し前のエクステンデッドで華々しいデビューを飾ったエルフは、当然の事ながらレガシーにおいても一時のブームとなった。しかし《垣間見る自然》に依存しすぎていた従来のタイプには《Force of Will》の跋扈するレガシー環境を乗り切るだけの力は無く、素直に高速展開して殴るタイプのデッキが主流になっていった。

このデッキはそんなエルフデッキの最新バージョンであり、今後のエルフデッキのあり方に一石を投じる物になるだろう。

デッキの骨格は普通のエルフデッキと変わらない。《ラノワールのエルフ》を初めとするマナエルフを大量に展開し、それらを《エルフのチャンピオン》《傲慢な完全者》でパンプアップしてビートダウンする。

しかしドロー操作の無い緑ではそういったブン回りができない事も多く、特に「マナはあるんだけどロードがいなくて殴るに殴れない」といった状況になることが多い。

それを打開する手段が《適者生存》であり、マナと《適者生存》さえあれば状況に応じてロードを持ってきたり、《月の大魔術師》を持ってきてチームアメリカのような特殊地形満載デッキを封殺してみたり、《憤怒》を墓地に落として全体に速攻を持たせたりと自由自在だ。

特に《鏡の精体》《ワイアウッドの共生虫》《ティタニアの僧侶》とのコンボによる無限マナ・無限パンプアップコンボの存在は対戦相手の計算を大きく狂わせるだろう。

アグロローム同様、スペルと手札に干渉できないデッキなので ANT のようなコンボデッキには分が悪いのだが、サイドボードに《オアリムの詠唱》が取られているため多少の時間稼ぎはできる。そうして得られた時間でどれだけ相手のライフを削れるかが勝敗を分ける。

低コストのパーマネントを大量に展開するデッキの宿命として、《仕組まれた爆薬》《破滅的な行為》に弱いのはやむをえないところ。中途半端に展開を渋るよりは開き直って「俺はディードを置かれない」の精神でプレイした方が良い結果に繋がるだろう。

第 4 位: 仙波恒太郎 - ズー

仙波恒太郎
Ragnarok Braker - Senba Koutaro / ALMC Championships 2009
 4  密林の猿人/Kird Ape
 4  野生のナカティル/Wild Nacatl
 4  渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
 4  スカイシュラウドの精鋭/Skyshroud Elite
 4  ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan
 4  タルモゴイフ/Tarmogoyf
 1  冷淡なセルキー/Cold-Eyed Selkie

25 Creatures 4 稲妻/Lightning Bolt 4 Chain Lightning 4 稲妻のらせん/Lightning Helix 3 クローサの掌握/Krosan Grip
15 Spells 1 森/Forest 1 平地/Plains 1 山/Mountain 4 Taiga 3 Savannah 1 Plateau 4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills 4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath 1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
20 Land 60 Total Cards
 4  赤霊破/Red Elemental Blast
 4  剣を鍬に/Swords to Plowshares
 4  紅蓮地獄/Pyroclasm
 3  ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg

15 Sideboard Cards

スタンダードではフェアリーをこよなく愛し、千葉ではかなり有名人。最近はレガシーにもお熱なようで、そろそろデュアルランドに手を出す算段をしているとかいないとか。

低マナ高効率のクリーチャーで殴り、最後は火力で押し切る。ZOO はそんなビートダウンデッキの教科書ともいえるベーシックなデッキだ。

アラーラの断片で登場した《野生のナカティル》は実質的に無条件で 1 マナ 3/3 であり、草葉の陰で《はぐれ象》がその名の通りグレてしまっているのが目に浮かぶ。

他にも《密林の猿人》《スカイシュラウドの精鋭》といった 1 マナパワー 2 が合計 8 枚 も登載されており、純粋に相手のライフを削りきる事だけを考えればレガシーにおける最高の選択肢と言えるだろう。

このレシピではメインに《クローサの掌握》が取られているが、筆者の感覚ではここを《怨恨》にする事で対戦相手の使ってくる《タルモゴイフ》を突破できるだけのサイズを得たいところだが、こうして結果を残している事を考えると《クローサの掌握》も悪くないのかもしれない。

《冷淡なセルキー》はデッキ製作者曰く「なんとなく目に付いたので入れた」との事だが、警戒した対戦相手が優先的に除去を使ってきてくれた事もあるらしく、もしかしたらワンチャンスあるのかも!?

第 5 位: 山田大喜 - 緑単エルフ

山田大喜
Veni Vidi Vici - Yamada Daiki / ALMC Championships 2009
 4  ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
 4  遺産のドルイド/Heritage Druid
 4  イラクサの歩哨/Nettle Sentinel
 4  レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher
 4  傲慢な完全者/Imperious Perfect
 4  森の伝書使/Sylvan Messenger
 3  ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote
 3  クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger
 3  ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald
 3  部族の腕力魔道士/Tribal Forcemage
 2  ティタニアの僧侶/Priest of Titania
 1  ヴィリジアンの盲信者/Viridian Zealot
 1  ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman
 1  鉤爪の統率者/Caller of the Claw

41 Creatures 1 エルフの行列/Elvish Promenade
1 Spells 8 冠雪の森/Snow-Covered Forest 4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath 4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills 2 ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle
18 Land 60 Total Cards
 3  トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
 3  真髄の針/Pithing Needle
 3  冬の宝珠/Winter Orb
 4  ガイアの伝令/Gaea's Herald
 1  鉤爪の統率者/Caller of the Claw
 1  エルフのチャンピオン/Elvish Champion

15 Sideboard Cards

基本的な構成は青木力のエルフと同様だが、こちらは《適者生存》による中期的アドバンテージを放棄する代わりに《エルフの行列》《遺産のドルイド》による圧倒的な超展開と、《部族の腕力魔道士》によるダメ押しを狙うブン回り重視型となっている。

《ワイアウッドの伝令》《鉤爪の統率者》《破滅的な行為》等に対する解答としてオンスロート時代から使われてきたコンボだが、常に 3 マナを確保しておく必要があるのが弱点であった。

しかし《遺産のドルイド》のおかげで 3 マナ確保は当時と比べ格段に達成しやすくなっており、コントロール側としては悩ましいデッキだと言えるだろう。

第 6 位: 中谷真司 - チームアメリカ

中谷真司
It's better than Sinkhole - Nakatani Shinji / ALMC Championships 2009
 4  墓忍び/Tombstalker
 4  タルモゴイフ/Tarmogoyf

8 Creatures 4 目くらまし/Daze 4 Force of Will 4 もみ消し/Stifle 4 渦まく知識/Brainstorm 3 殺し/Snuff Out 1 残響する真実/Echoing Truth 4 思案/Ponder 4 Hymn to Tourach 4 思考囲い/Thoughtseize
32 Spells 1 沼/Swamp 4 Underground Sea 2 Tropical Island 1 Bayou 4 汚染された三角州/Polluted Delta 3 溢れかえる岸辺/Flooded Strand 1 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire 4 不毛の大地/Wasteland
20 Land 60 Total Cards
 1  トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
 1  破滅的な行為/Pernicious Deed
 4  根絶/Extirpate
 4  青霊破/Blue Elemental Blast
 2  クローサの掌握/Krosan Grip
 2  呪文嵌め/Spell Snare
 1  悪魔の布告/Diabolic Edict

15 Sideboard Cards

構成は佐宗一歩のデッキとほぼ同じ。1 枚ずつ取られた《残響する真実》《沼》のおかげでやや対応力は上がっている。特に《沼》を採用する事で《月の大魔術師》《殺し》で除去できるようになっているのは素晴らしい。

サイドボードの《青霊破》を考えると、できればメインに 1 枚《島》を積みたいところだが、チームアメリカは非常にマナがタイトなデッキなので、《Hymn to Tourach》《墓忍び》といった青を絡まないダブルシンボルカードと干渉してしまう《島》はなかなか採用できなかったりする。

中谷、佐宗両名ともチームアメリカの定番である《Sinkhole》ではなく《Hymn to Tourach》を採用しているが、これがどういった理由なのかは興味深いところだ。

第 7 位: 夏目拓哉 - 青黒フェアリー

夏目拓哉
UB Faerie - Natsume Takuya / ALMC Championships 2009
 4  呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
 4  ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique

8 Creatures 3 梅澤の十手/Umezawa's Jitte 2 ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles 4 苦花/Bitterblossom 4 対抗呪文/Counterspell 4 Force of Will 4 目くらまし/Daze 4 渦まく知識/Brainstorm 4 思考囲い/Thoughtseize
29 Spells 6 島/Island 1 沼/Swamp 4 Underground Sea 4 汚染された三角州/Polluted Delta 3 溢れかえる岸辺/Flooded Strand 3 変わり谷/Mutavault 2 激浪の研究室/Riptide Laboratory
23 Land 60 Total Cards
 1  ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles
 4  水流破/Hydroblast
 4  根絶/Extirpate
 3  悪魔の布告/Diabolic Edict
 3  強迫/Duress

15 Sideboard Cards

スタンダードで大流行中のフェアリーデッキをレガシー流にチューンナップしたデッキだ。

序盤は合計 20 枚も搭載された手札破壊・パーミッションカードでコントロールし、隙を突いて《苦花》《ヴェンディリオン三人衆》を場に送り出す。そのまま押し切れない場合は《激浪の研究室》《呪文づまりのスプライト》によるハーフロックで凌いだり、《ヴィダルケンの枷》でボード・コントロールを確立したりする。

《不毛の大地》のあるレガシーではエクステンデッドほど《激浪の研究室》+スプライトコンボに信頼性が無いのだが、《激浪の研究室》を割ってくれればその分《Underground Sea》《変わり谷》を守れるのでさほど悪い話ではない。

《苦花》《梅澤の十手》は悪魔的とも言える極悪タッグであり、一度決められると思わず神河謀叛とモーニングタイドの製作陣を問い詰めたくなったりする。

サイドボードを含めても《仕組まれた疫病》に対する解答が 1 枚も無く、その点では致命的な弱点を抱えていると言えるだろう。

しかし最近のメタゲームでは部族デッキは少なく、サイドボードに《仕組まれた疫病》が取られることも少なくなったため、的確にメタゲームを読みきった上での大胆な選択だと言える。

第 8 位: 奥富弘光 - ドラゴンストンピィ

奥富弘光
Dragon Stompy - Okutomi Hiromitsu / ALMC Championships 2009
 4  猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
 4  ギャサンの略奪者/Gathan Raiders
 4  月の大魔術師/Magus of the Moon
 4  ラクドスの地獄ドラゴン/Rakdos Pit Dragon
 4  弧炎撒き/Arc-Slogger

20 Creatures 4 金属モックス/Chrome Mox 4 虚空の杯/Chalice of the Void 4 三なる宝球/Trinisphere 2 梅澤の十手/Umezawa's Jitte 4 血染めの月/Blood Moon 4 煮えたぎる歌/Seething Song
22 Spells 10 山/Mountain 4 古えの墳墓/Ancient Tomb 4 裏切り者の都/City of Traitors
18 Land 60 Total Cards
 3  火薬樽/Powder Keg
 3  トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
 2  ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
 4  Pyrokinesis
 3  破壊放題/Shattering Spree

15 Sideboard Cards

ストンピィと聞くと緑単色のビートダウンデッキを想像する人も多いと思われるが、レガシーにおいて○○ストンピィと言えば《裏切り者の都》《古えの墳墓》によるマナブーストから《虚空の杯》《三なる宝球》といった妨害カードを展開し、相手の自由を奪ったうえで重量級クリーチャーでビートダウンするデッキ全般を指す。

特に赤は妨害カードとして《月の大魔術師》《血染めの月》という 8 ムーンが採用可能であり、《猿人の指導霊》によるマナブーストも存在するため最もストンピィとして成立させやすい色だ。

ビートダウン要員としては《ギャサンの略奪者》《ラクドスの地獄ドラゴン》が鉄板であり、それに加えて《弧炎撒き》《欲深きドラゴン》のどちらかが採用される。純粋な打撃力では後者の方が上だが、アーティファクト破壊の巻き添えで死んでしまうためにただでさえ不安定なデッキがより一層リスキーなものになってしまうため、安定性を求めて前者を好む人も多い。

ドロー操作の類が一切無く、アドバンテージもただただ失うだけのデッキであるため初手依存度が非常に高く、積極的にマリガンを繰り返すデッキでもある。

準々決勝におけるチームアメリカとの対決では、たがいに「月を引くまでマリガン」「《Force of Will》を引くまでマリガン」という壮絶なマリガン合戦が繰り広げられた。

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